クルマのミニ知識

投稿日:2017-09-26

点検・整備

排気システム

エンジンからの排気ガスを社外に排出するのが排気システムです。排気ガスは、そのまま排出すると、排気騒音がうるさく、ガス中にはNoxなどの有害な物質も含まれるため、排気システムはこれらを取り除く働きをしています。

排気ガスがいつまでも燃焼室に残っていては、次の吸気工程に影響を与えてしまいます。
排気ガスはできるだけスムーズに車外に排出しなければなりません。
エンジンの排気ガスは、排気用のマニホールドに送り出されます。マニホールドは、各気筒からの排気ガスをまとめて1本にしています。このとき、複数の排気を1つにすることで、排気ガスの気流による干渉が起こり、排気ガスのスムーズな流れを妨げる原因になります。これを是正し、慣性排気を利用するため、2気筒ずつにしてから1つにしたり、1つにするまでの距離を長くしたりしています。

触媒コンバーターは、排気ガス中の有害物質を触媒の作用によって無害に変える装置です。
触媒には、白金やロジウムなどが使われています。

大きなエネルギーをもって排出される排気ガスの温度を下げ、騒音を低下させるのがマフラーです。
マフラーでは、共鳴原理を使ったり、排気ガスを膨張させたりしています。
排気音はマフラー内の壁に反射するうちに互いに干渉し合って静かになります。
しかし、マフラーの構造をあまり複雑にすると、排気効率が落ちることにもなりかねません。
スポーツカーの場合は適度なエキゾーストノート(排気音)が出るようにマフラーを調整しています。

車種によって、サブマフラーがないものや、触媒コンバーターが2つ付いているもののあります。
資料写真は、トヨタハイエースです。

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担当:佐藤

コラム

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